おそうじ革命が人気を集める理由。掃除のプロが日本をKIREIに。

「おそうじ革命」創業のきっかけ

　10代の頃はかなりヤンチャをしていましたが、家の掃除と洗濯だけは毎日必ずやりました。ボンタンとリーゼント姿です。キチンと終わらないと遊びに行けなかったのです。ですから掃除は自然と上達しました。20歳の時に少ない貯金を握りしめて上京して、野宿をしながら日雇いのバイトをしていた時も、私が掃除をすると店長や責任者の方がすごく喜んでくれました。

 

　バイトの一つはハウスクリーニングでした。ご依頼頂いた場所を掃除をすることでお客様がすごく喜んでくれる。「福井君、ゴッドハンドや！」と驚いてくれたのが嬉しかったのを今でも覚えています。居酒屋、とび職、営業、宅急便と、いろんなバイトを掛け持ちしてましたが、「掃除」が一番喜んでもらえて、そしてとにかく楽しくて、ほぼ毎日現場にいましたね。

 

　ところが、責任者になってから現場に行くことがなくなりました。実際に現場に行くのはアルバイトの子で、掃除の技術を持っている人は少なく、入れ替わりが激しく技術を継承するのが難しい。だから毎日のようにクレームが来ました。「これではダメだ」と一念発起して、30歳の時に独立を決意しました。それが「おそうじ革命」です。自分で、掃除のプロ集団をつくろうと思ったのです。

 

　1人で立ち上げた営業初日はたった5万円しか手元にありませんでした。それでも、手書きのチラシを配りながら営業活動を行い、2ヶ月目には月間売り上げ100万を達成することができました。

ハウスクリーニングの今後の市場は？

　ハウスクリーニング事業は、勉強すればするほど市場が伸びます。

　現在、ハウスクリーニングを利用する多くの方が30～60代。意外と若い世代が多く、掃除が苦手な一人暮らしの人、共働きで忙しく掃除ができない方もも多いですね。その他には、「きれいなところもプロにやってもらわないと気が済まない」というようなファミリー層や、会社・店舗もいらっしゃいます。昔に比べてると、キレイ好きな方が増えている印象です。これからは菌やニオイという領域もハウスクリーニングの市場で活発になってくるはずです。

 

　家の掃除というと高齢者の方が利用者に多そうなイメージがあるかもしれませんが、実は現時点では少ないんです。ヘルパーさんや家族がやってくれるから「単純なキレイ」を求める方って少ないんですね。ただ、現在ハウスクリーニングを利用する30～60代は、高齢者になってからも必ず利用します。

　プロに掃除をしてもらっていた方が汚れに慣れたり、自分で掃除をしたりすることは難しい。生活レベルを落とすことは簡単にできることではありません。今後は高齢者の方もハウスクリーニングを利用するマーケットに変化してくるでしょう。

他社にはない、おそうじ革命の特徴と強み

　おそうじ革命は、創業者である私が掃除人であり、現場を知っているプロです。ですから、強みは「掃除がうまいところ」ですね。シンプルですが、そこがハウスクリーニングの「核」になります。セールスうんぬんの前に、まず掃除が下手だと無理なんです。それは、研修を通してスタッフにも拡げています。掃除がうまいことはもちろんのこと。そこから、営業や経営を学ぶのです。

 

　例えば、他の会社がおそうじ革命と機材や洗剤を一緒にしても、仕上がりには圧倒的な差が出ます。絶対にうまくいきません。つくった人間がどれだけこだわって、ずっと言い続けたのか、その企業文化は絶対にマネできないからです。

全世界をキレイに――「キレイプロデュース」の誕生

　以前、行き詰まった時に、図書館に1週間こもったことがあります。生まれてからの記憶をすべてノートに書き出しました。嬉しかったことや、なぜ私はここにいるのか、なぜ商売をしているのか、ここがポイントだなというのを振り返ってみたのです。

 

　その時気づいたのは、やっぱり私の根本には「キレイにして喜ばれることが嬉しかった」という想いがあるということでした。そう考えると「掃除」だけでなくてもいいと思ったのです。横展開もして、新規事業にもどんどんチャレンジして、全世界をキレイにしようと思いました。そうした想いから社名も「おそうじ革命」から「キレイプロデュース」に変更しました。この転換期を境に会社にどんどん良い人材が集まってくるようになりました。

 

　おそうじ革命で言えば、国内1,000加盟店、海外でも最低6,000加盟店はやりたいと考えています。また、今後はキレイプロデュースの別ブランドもスタートさせます。美容鍼やヘアメイクアップを扱う美容サロン、アプリでカスタマイズできる美容サプリ、出張洗車などの事業も広めていく予定です。全部をキレイにしていく、そんな事業体をつくっていきたいと思っています。

理念と、店舗・スタッフへの想い

　キレイプロデュースは、「キレイにして誰かが喜ぶこと」を追求しています。まずは、経営者である前に掃除人であることを徹底的に追求してほしいのです。「君たちにできることは、営業に行って現場をするだけだ」と、これは皆さんにいつも言っています。

 

　日々を大切に積み重ねた上で、明確な目標を持つこと。どこがゴールなのかが決まっていなければ、どんなにやり方を教えても、頑張っても、息切れして途中で投げ出してしまいます。

 

　私自身も目標があり、全力で追いかけています。一人の人間として理念とビジョンがあり、やりたいこともあります。これは決して皆さんのためにやっているわけではありません。しかし、これがうまくいったときには、必ずおそうじ革命の仕事につながり、結果的に皆さんのためになります。だから、ついてきて欲しいというのが私のスタンスです。

これから加盟を検討している方へ・・・

　成功する加盟店とは…素直で「依存」がないことです。本部に頼り過ぎているところは、どんなに支援してもその場限りになってしまいます。スタッフにも言っていますが、まずは明確な目標を立てること。そこができていないと、結局ダメになってしまいます。

 

　それから、この商売はお金で計られると無理です。喜んでもらって、それを喜べない方がサービス業をやるのは、そもそもおかしいのです。「掃除をして、きれいにして、喜ばれる」そうした仕事を喜べる方、生きがいにできる方に加盟してほしい。そういう思いがある方には経営、集客ノウハウは教え甲斐があります。

編集後記

　創業から約9年間、多くの方から支持されてきた「おそうじ革命」には、ぶれない理念と価値観、ビジョンがありました。今後、新たに誕生した「キレイプロデュース」の別ブランドにも、注目が集まりそうです。これからも様々な分野で、私たちにキレイを提供してくれるでしょう。福井社長自身が誰よりも強い情熱を持ち、たった1人で始めた事業を本気で思い、行動を重ねたからこそ共感する仲間、利用するお客様がいらっしゃるとよく分かりました。ぜひ一度お話を聞くのをお勧めします。